FK情報館
医療機関から提供される検査値と今後の保険薬局の役割について
先日、埼玉県薬剤師会主催の研修会に参加して来ました。
内容は「医療機関から提供される検査値の薬局における活用」についてでした。
現在、病院やクリニック等からの処方せんに検査値や疾患名が併記されているものが増えてきています。最近の調査では院外処方せんに臨床検査値が記載されている割合は、全体の約5%で疾患名については約3%となっていますが、今後この割合は増えていくと予想されています。
また、薬局においても医療機関から検査値等の情報提供があったと回答しているのは半数以上あり、検査値を表記したことで疑義照会率が上昇したというデータも発表されています。
具体的に検査値等からの情報によって疑義照会した内容としては、腎機能(クレアチニンクリアランスやeGFRを参照)に関わるものがほとんどで、それ以外に肝機能や血清K値やPT-INR等もありました。これらの検査数値等を踏まえて、疑義照会を実施している薬局も増えてきています。
このことから、今後こうした検査値等の情報は医師との連携にあたって必要性が高いと考えられ、薬剤師もこうした検査値への対応が出来るようにならなくてはと研修と通して感じました。
入間市介護支援専門員および薬剤師合同勉強会へ参加
先日、入間市民活動センター(イルミン)にて、薬剤師および介護支援専門員との合同勉強会を行いました。目的としては、地域の介護支援専門員さん達と顔の見える関係になることで、各グループに分かれて座談会形式で話し合いを行いました。内容としては、薬剤師が在宅業務にて出来ることや、介護支援専門員にはどのようなことを相談したら良いのか?など各自普段から疑問に思っている事を話し合いました。今後、在宅業務が増えてくることが予想され多職種との連携も重要になってくるので、このような機会には積極的に参加していきたいと感じました。
エース薬局上藤沢店
吉川 保雄
エフケイ登山部?活動報告
10月3日、長野県にある御嶽山に登ってきました。4年前の噴火の傷跡が残っていましたが、紅葉が真っ盛りでとても綺麗な山でした
認知症サポーター養成講座への参加
~エース薬局新所沢店~
皆さん、認知症についてはどのようなイメージをお持ちでしょうか?年のせいでなる、同じことを何度も言う、もの忘れ、徘徊、暴力などなど。変性疾患として種類はあるものの一般的に脳萎縮が起こることで、記憶や判断力に障害が起き、社会生活に支障をきたすものを認知症と言います。よく年のせいと言われますが、認知症は誰にでも起こりうるもので、若年性タイプもあります。現状日本では462万人の認知症患者がおり、平成37年には700万人を超えると言われています。
最近では地域でもオレンジプランとして地域包括支援の一環で力を入れているエリアも多くなってきました。薬局でも近年、在宅医療への参入により自宅にお薬をお届けすることが多くなっており、認知症の方と接する機会が増えてきています。認知症に対し、不安を持つ方、認めたくない方、閉鎖的になっていく方を目の当たりにし、考えさせられることが多く、どのように接すればよいのかと模索する日々が続いていました。
医療に携わるものとしてまずは)知識をもつことが重要と思い、先日所沢市で開催された認知症サポーター養成講座に出席してきました。この講座は認知症を学び、地域で支え合うためのサポーターを育成するもので地域住民の方々も出席される講座です。今回も多くの地域の方々が来場されていました。
講座では、認知症を理解することから始まり、尊厳ある暮らしを支えるためのサポート方法、接し方のシミュレーション、認知症を抱えて暮らしている方々の声を聞くなど内容盛りだくさんで充実した内容の講習でした。実際私は講習を経て見解が変わりました、その方々を尊重し接すること。
「出来ないことを変わりにやる」のではなく
「出来るようにサポートする」
また、基本姿勢として学んだことは、心得として「驚かせない」、「急がせない」、「自尊心を傷つけない」ことや、相手に目線を合わせ優しい口調で穏やかに、ゆっくり傾聴し対応していく。まずは理解を持って対応することを学びました。
今後の地域医療に携わる上で尊厳ある暮らしに少しでも尽力していければと思っています。地域で支え合うことの大切さ、皆さんも機会があれば是非参加し認知症サポーターになりましょう!エース薬局新所沢店はいつでもご相談にのれます!
エース薬局新所沢店
大熊 桂人
エース薬局豊玉店懇親会
先日、エース薬局豊玉店の懇親会に参加して来ました。1名
酒癖の悪い人がいましたが、誰かはご想像にお任せします(笑)
朝霞駅近くに訪問看護ステーションがオープン!
8月1日に朝霞市に2事業所目の訪問看護ステーションがオープンし、私はそちらの管理者となりました。
住所:朝霞市本町2-9-33 グリーンヒルズ佑和105 エース訪問看護ステーション朝霞です。
東上線朝霞駅から徒歩5分の場所です。歩いてくるまでに食べ物屋さん、美容室、ペットショップ、保育園などがあります。
そしてスパーが同じ一階にあります。
まだ常勤の看護師募集していますので紹介いたします。
- 基本給 28万~
オンコール手当(例)月7回平日5回土日2回にて16000円
オンコール出勤にて残業手当支給。 - 21日勤務(月により土日以外に平日休みあり)
- 有給休暇あり完全消化・表彰制度あり・退職金制度あり
- 車通勤可・ユニホーム支給
株式会社 エフケイ 電話 049-251-5399 採用担当係までお電話ください。
朝霞市にはエース薬局朝霞調剤センター、ドラッグエース(本町店、岡店、朝志ヶ丘店)もあります。
緊急な患者様の状態の変化による医師の処方にも訪問看護も一緒に対応していきたいと思います。
エース訪問看護ステーション新所沢同様頑張って地域貢献していきたいと思います。
エース訪問看護ステーション 朝霞 管理者 小菅 美和
練馬区薬剤師会健康フェアへの参加
~エース薬局豊玉店~
練馬駅ビルの商業施設ココネリ3階イベントスペースにて練馬区薬剤師会主催の健康フェアが開かれました。
今回、当薬局に実習に来ている薬学生にも参加してもらいました。これは地域活動の体験を通じて、薬剤師が地域のみなさんに寄り添っている姿を学ぶきっかけになればと思い、参加してもらいました。
練馬区薬剤師会主催健康フェアの様子について
行われた場所が駅ビルということもあり、たくさんのお客さんが見えました。わずか2時間ですが、約100名の方が見えて、みなさん自分の健康を確認しに来ていて、特に人気だったのは血管年齢測定会でした。
また練馬光が丘病院の医師、薬剤師、栄養士の方々も協力していただき、栄養ミニ講座を開いていただき、その講座を聞きながら血管年齢測定会の順番待ちが出来る形になり、とても効率よくお客さんを誘導することができていました。
来て頂いているお客さんは健康に興味がある方々で、とても熱心に相談したりしていっていました。その方々は普段は自分のかかっている薬局があるのですが、そこで相談が出来ないから来ているのだと思うと、本来は近所の薬局がこうした健康フェアを開いて、地域の方々と親しい関係になることが地域の方を、チームで守る第一歩なのだとあらためて確信しました。
私に相談してきた方は、かかりつけになっている薬剤師さんがいる。その薬局の方はみんな親切で誰でもいいのだけれども、かかりつけになってと言われたからなった。しかし、その方に会えない。ならない方がいいのか?と言っていました。
私は、かかりつけの契約をしているのですから、毎月その薬剤師さんのシフトを聞いてみた方が良い事をお伝えしました。
かかりつけという名のもとに、かかりつけ薬剤師制度が推し進められていますが、かかりつけというものは患者さんにとってどういった形が良いのか、患者さん一人一人に何が必要であるのか、カスタマイズしていく必要があるのでは?そのためには、報酬ありきではなく、寄り添うことから始める必要があるのでは?と考えさせられました。
エース薬局豊玉店
田辺 真
エフケイ登山部?始動
先日、新潟県と群馬県の県境にある平標山(たいらっぴょうやま、標高1,984m)へ、上藤沢店のメンバー2人(吉川、神田)で登ってきました。今後も年に1、2回程度活動をしていく予定なので興味のある方は是非ご参加ください。
父の話
今回は私の父の話をしたいと思います。
2月で一周忌を迎えました。78歳で永眠しました。
父の死亡診断書は溺死でした。
私の実家は東北の37千人の市で集落には1500人が住む高齢化率27.3%の街です。
母の話では、父は亡くなる1年位前から母が買ってあげたばかりの靴をクリニックに履いて行き間違えて帰ってきたり、買い物に行ってはお金を払うのを忘れてくるなどということがあったようです。そして田んぼに行っては脱水症状を起こし、救急車のお世話になる事も何度かありました。もちろん本人に自覚はないので母が一人でいつも怒っていると父はこぼしていました。
父の移動手段は昔から自転車でした。私が子供のころも10km位は平気で自転車で出かける人でした。が、その頃にはだいぶふらふらでしながら自転車をこいでいたようで、近所の方から危ないからやめさせてほしいと兄は言われていたそうです。しかし何度注意しても、もちろんやめるわけもなく、最後は自転車を隠してしまったようで亡くなった年のお正月に父が私に、交番に連れて行ってほしいと言いました。「どうして?」と聞くと交番に自分の自転車が置いてあるから取りに行きたいこのことでした。私は見に行き父の自転車とは色が違うみたいよと伝えるとがっかりしていました。
亡くなる4か月前に介護保険を申請しデイサービスに行くことにしました。始めはあんなところ年寄りが行くところだからと渋っていましたが行ってみるとかったようでいろいろ話をしてくれていました。認知症の薬も飲み始め多弁になっていました。
亡くなった日は8キロ離れたクリニックに行きましたがバスを待っていられず、自分で2時間かけ、帰ってきてすぐに入浴したことで心臓が止まり、救急車で30km離れた病院に搬送され死亡確認がされました。もしこれが都会だったら助かっていたのかもしれません。
でも私は父の安らかな顔を見てこれで良かったと思いました。私の子供たちもじいちゃん笑っているね。寝ているみたいだねと言いました。
色々な意見があると思います。それでいいのだと思います。人それぞれですから。
あとでケアマネジャーさんがこんな話をしてくれました。
街が渋滞している中の先頭に自転車に乗った父がいたこと、駐在さんが声をかけていてくれたこと、コンビニの店員さんがお金を払わず出で行った父を咎めず兄に請求してくれたこと。街全体で父を見守っていてくれていたのだとありがたく思いました。1年以上たっていますが思い出しながらこのコラムを泣きながら書いています。
最期どんな迎え方をしたいか考えておかなければならない、そして私はその大切さを訪問看護師として伝えていかなければならないと思っています。
エース訪問看護ステーション 新所沢 所長 小菅 美和
認知症徘徊声掛け訓練への参加 ~入間市上藤沢地区~
5月26日に入間市の上藤沢地区で行われました「認知症徘徊声かけ訓練」に参加してまいりました。入間市では平成26年度より実施されており、上藤沢では今回2回目の実施となります。そもそもこの声かけ訓練というのは近年増加の一途をたどっている認知症患者が、自宅から出た後行方不明になるという所謂「迷い人」となるケースが非常に深刻な問題となっており、地域ぐるみでこうした方々をサポートする為に行われています。
具体的な訓練内容ですが、最初にどのように声かけをしていくのか簡単なデモンストレーションがあり、その後グループごとに分かれ巡回エリア内の3箇所に配置された「徘徊役」の人に順番に声かけをしていくといったものでした。
話が変わりますが皆さんは「爪Qシール」をご存知でしょうか?入間市のオレンジリンクスという会社が考案した徘徊をする認知症患者の為の製品で、簡単にご説明しますと指の爪に貼ることのできるQRコードシールです。このQRコードを読み取ると登録者番号と市役所の電話番号が表示されるという仕組みになっており、徘徊をする方の爪や靴の踵、キーホルダー等にあらかじめ貼っておき、保護された時に市役所、または警察に登録者番号を照会することでスムーズな身元確認に繋がります。
今回の声かけ訓練の徘徊役の方々の爪や踵にはこの爪Qシールが貼られており、実際にQRコードを読み取る様子などを見せていただきました。爪Qシールが交付されるまでの流れとしては、入間市の場合認知症患者のご家族が地域包括支援センターなどに申込み、市役所の高齢者支援課から交付といった形になっています。現在市内で80人分配布されており、発見後15分で身元の特定ができた方もいらっしゃるようです。今後導入される市町村も増えていく事が予想されますので、この人大丈夫かな・・・と思った方がいらっしゃいましたら爪や踵にも是非注目してみてください。
今後は薬局としても地域の健康の輪を広げる為の一端を担う存在として、今回身につけた経験などを活かし活躍の場を広げていければと思いました。その為にも地域の方々と繋がれるこのような機会を大切にし、薬局主体の活動にも繋げていかなければならないと感じました。
エース薬局上藤沢店
神田 祐介
医療機器をつけて退院
今回は医療機器を退院時つけて帰られた方のお話をしたいと思います。
医療機器と言って何を思い浮かべられるでしょうか?点滴?人工呼吸器?在宅酸素?
他にも沢山あります。
病院にいるときと同じ機器を付けていても退院し在宅で生活することが出来ます。
しかし素人なのにそんな機器を扱えるのだろうかと思われますよね。
そんな時、訪問看護を利用していただきたいと思います。
そして入院している時から相談してください。
病院に出向きますので話し合いの場に呼んでください。
今回は在宅酸素を付けて退院された方のお話をします。
肺の疾患で家でも酸素が必要な方でした。
入院している時点で医師から訪問看護師の観察が必要とのことでしたので入院先に出向き、話し合いの場に参加させて頂きました。
メンバーは病院の医師、看護師、ケアマネジャー、訪問看護師、福祉用具担当者、ご本人、奥様。病気の状態が病院の医師、看護師から説明され、そして退院したらどんなことが予測され、それに対してどのようなサービスが必要かの話し合いをしました。
その後、退院日が決まり、退院当日より訪問看護開始となりました。その方はトイレや入浴することは自分で出来ました。
私からは最初に酸素を付けていることで注意することや、動いた後は深呼吸する事などをお伝えし、呼吸リハビリを行い、またその後は栄養指導なども行ないました。
通常は週1回の訪問ですが何か緊急事態が起これば訪問日でなくても訪問します。
主治医は呼吸器の専門病院でした。奥様の運転で病院に行き、受診する時にも酸素ボンベを持ったままです。
始めは酸素の器械を付けての生活に奥様も、不安そうにされていました。
そこで、まず最初にどういうことに気を付ければよいか、どんな食事をとったらよいか、移動する時はどうしたらよいかなどのお話をしました。
そして、これから何かわからないことがあったら、看護師が週1回訪問した時に、その都度質問していただきたいと説明させて頂くと安心された様子でした。
また訪問時には、呼吸を整えるための「呼吸体操」を本人と一緒に奥様にもやってもらい、本人が苦しそうなときにはこの体操を本人にやってもらうようお伝えしました。
その後しばらくの間、週1回の訪問看護を続けていましたが、その方は徐々に状態が悪化していきました。入院はもうしたくないが、ぎりぎりの状態になったら病院に行きたいという本人の希望を尊重しました。
自宅での看取りを希望する場合はこの時点で在宅診療の医師を紹介します。
しかしこの方の場合は病院の医師との信頼関係が深く奥様も車の運転が出来受診できる方でしたので、週1回訪問し、状態を病院の医師に伝え、2週間に1回受診するということを続けてきましたが、その5か月後の朝方お亡くなりになりました。
医師が死亡確認できなかったため検死となりましたが奥様は夫の希望どおりだったと後悔はしていませんでした。
管理を1人でしようと思うと不安になります。何かあったとき訪問看護師に相談できると思っただけでも不安は減ると思います。
そこで医療機器がついている状態で退院することになり不安になったときは近くの訪問看護ステーションへ相談してみてください。
きっとよきアドバイザーになってくれると思います。
エース訪問看護ステーション
新所沢 所長 小菅 美和
入間市藤沢地区医療介護連携会議
~身寄りのない独居の方への対応~
先日、入間市の藤沢地域包括支援センター主催の医療介護連携会議に参加して来ました。現在、一人暮らしをしている高齢者の増加は男女ともに顕著であり、高齢者人口に占める独居の割合は、男性で約10人に1人、女性では約5人に1人となっていて、男性と女性でこのように性差が出るのは、女性の方が男性に比べ寿命が長い為だと思われます。
このように高齢者の独居の割合が増加してきた為、最近では『孤独死』が社会的な問題になってきています。この『孤独死』とは明確な定義はないのですが、一般的には一人暮らしをしていて、誰にも看取られず亡くなった場合等を指します。
この『孤独死』の問題点としては、社会的なコストがかかるということで、具体的には、遺体や遺品の処理等の後始末の費用やマンション等の資産価値への影響、近所同士の不信感、地域の不和(何故異変に気付かなかったのか?)等が挙げられますが、なによりも『孤独死』にまでに至るような孤立した生活が人間の尊厳にダメージを与えているという意味では、大きな問題であると思われます。
この問題を解決するために、現在各自治体では様々な取り組みが行われている状態です。今回の連携会議のグループディスカッションにおいても、どのような取り組みをしたら良いか、各事業所から色々な意見が挙げられました。具体的には、ICタグでの位置情報確認、情報送信機能付き血圧計の利用や人感センサー利用など、ICTを活用したもの。新聞やヤクルトの配達員による声掛けなど、民間企業を活用したもの。近隣住民の互助機能の組織化や地域サロンの開設などコミュニティー意識を掘りこさせる取組み等が意見としてあがりました。
このような様々な意見があがる中で、感じた事は、薬局は身寄りのない独居の方へのアプローチとして何が出来るのか?ということです。現在、介護保険を利用されている方には、居宅療養管理指導で訪問して相談を行うことが可能で、そのような薬局は増えてきてはいますが、介護保険を利用していない身寄りのない方へのアプローチは難しい問題だと思われます。こうした身寄りのない方でも気軽に相談のれるような、地域コミュニティーの創設にかかわる薬局づくりが今後、地域のニーズに答えられる薬局ではないかと、今回の連携会議に参加して感じました。
エース薬局上藤沢店
吉川 保雄
飲食店紹介
先日、調剤部のメンバーと共に入間市にある大盛りで有名な定食屋『古都』へ行きました。たくさん食べたい方には、是非一度は経験してほしいお店です。
AJDセミナーレポート『医療の方向性』について
先日4月法改定に向けたセミナーに出席してきました。
今回のテーマは「地域に寄り添う医療介護を目指した医療の方向性」について薬局が取り組むべきことを交えた講演でした。
超高齢化社会に向けて大きな転換期を迎える中、薬局のあるべき姿が明確化されてきていますが、実態としてはまだまだ薬局の機能性が地域に認められていないという現状があります。
2018年の改定においては医・薬・介すべてで地域包括ケアの推進が大きく打ち出されていますがその中で薬剤師がどう関わるのか、やっていかなければならないのかを積極的に考え実践していく必要があると感じました。今回の報酬では在宅の手厚さが思いのほか少ない、それは薬剤師に対する国の評価でもあります。2025年のキーとなる年や10年後も継続的に生き残るためには薬剤師の職能を真剣に見つめ直し、どうアピールしなければいけないのか考えなければいけないのだと切に感じました。現状多職種の方々には薬剤師に何ができるのかまだ理解されていない所があるので、まずは地域の輪、包括支援の枠に入り、薬剤師の職能を理解してもらうよう取り組んでいく必要があります。
その為に、まずは多職種との医療連携を構築すること。特に国は薬剤師による在宅実績のエビデンス(管理、提案、栄養等)のデータをもっていない。これは今後薬剤師が取り組んでアピールしなければならない事です。他にも薬局としてやれることはたくさんあります。例えば、行政が抱える問題を聞ける薬局になること、地域包括が抱える難題を知り、地域の根幹となる部分にどんどんアプローチしていく必要もあります。包括支援の輪に入らなければ意味がなく、そこに入るためには地域の取り組みに積極的に参加すること、講習会の開催や参加を定期的に行う(協賛も良)、地域包括支援センターの困りごとには積極的に耳を傾け「うちに任せてください!」と言えるようになること。その積み重ねが信頼を生み結果として認知されることに繋がってくるのだとも思います。
今後、調剤報酬の段階的な減算は続くと予想されています。対人業務が手厚くなる以上、在宅業務は避けては通れなくなり、施策に逆らった医療提供に今後はありません。また、調剤報酬だけに目を向けるのではなく、診療・介護の知識ももつことも重要となってきています。それにより新たなビジネスモデルのイノベーションが生まれる可能性があることや、地域包括の連携構築に役立てることもできます。
取り巻く現状に調剤薬局の運営を重ねると難しいことが多いですが「ものから人へ」の転換においてはICT化+ハード面の充実が運営としてもキーポイントとなることは間違いありません。
当社としても地域に根付いた医療提供、信頼される薬剤師としての地位を確立できるよう先んじてチャレンジしていければと思っています。
エース薬局新所沢店
大熊 桂人
リバティ狭丘にてお薬講演会を行いました。
先日、入間市にあるリバティ狭丘にてお薬講演会を行いました。今回このようなお薬講演会を行うきっかけになったのは、以前こちらの施設で参加した『認知症サポーター養成講座』に参加し、講演終了後に講師の方やリバティ狭丘の支配人および地域包括支援センターの職員の方々と談笑していた際に、エース薬局さんでも何かしてもらえないか?という依頼があった為です。最初はさてどうしたものかな?と一瞬思いましたが、ある言葉が頭によぎり「ではお薬講演会はどうでしょう?」ということで、了承を得て、今回お薬講演会を開催する事に至りました。
その頭によぎった言葉とは『薬剤師の地域活動』という言葉で、昨今厚生労働省からの通知や調剤報酬の改定(かかりつけ薬剤師の項目)の際に必ず出てくるキーワードとなっています。今回お薬講演会を行おうと思ったのは、病気や薬を知ってもらう事で、エフケイの企業理念である『地域社会と心と身体の健康への奉仕』を薬剤師として実践でき、それが地域の方々の健康へとつながると思ったからです。
今回の講演内容は、生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)とこれらのお薬の作用及び副作用について講演を行いました。実際にお薬講演会を行ったことで、もう少し簡単に説明すれば良かったとか、スライドの文字をもう少し大きめにしておけば良かった等、反省点が多々ありしたが、ものすごく自分自身も勉強になったと実感しました。
今回はお薬講演会という内容で地域の方々にお薬を知ってもらう機会を作りましたが、今後もお薬講演会だけでなく、薬剤師として地域貢献できるような活動を続ける事や、また他に薬剤師として何が出来るのか?を今回の活動を通して考えていきたいと思いました。
エース薬局上藤沢店 吉川 保雄