栄養情報コーナー「ストレスに負けない!」

[2014年03月06日]

3月に入り、少しずつ春の気配を感じるようになりましたね。
日差しがポカポカ暖かい日があれば、寒い日もあったりと、寒暖の差のある日が続いています。皆さん体調を崩さないようにがんばりましょう(^^)
ところで、寒さや暑さといった身体的な負担もストレスの一つです。ストレスをなくすことは無理だとしても、うまく付き合っていくことはできるはずです。今回はストレスに負けない食事を紹介したいと思います!

1.ストレスと胃腸の関係
ストレスを感じると胃が痛くなる。そんな経験ありませんか?胃腸はストレスの影響を受けやすい臓器の一つです。では、ストレスが胃腸に与える影響とはどのようなものなのでしょうか?健康な状態の胃では、食べ物を消化する胃液(攻撃因子)とその胃液から胃粘膜を守る働き(防御因子)があり、自律神経によって調整されています。
過度のストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れて、攻防のバランスが乱れ、胃の粘膜への刺激が強くなります。すると痛みを感じたり、ひどい時には胃潰瘍などの症状を起こします。胃に不調が表れると、食べ物の消化が十分進まず、腸にも負担がかかることになります。

2.ストレスに負けない食材選び
ストレスに負けない体作りのためには、しっかりと栄養を補給することが大切です。ここではストレスに良いとされる食材をご紹介します。

〇セロリ
セロリは古代ギリシャ時代から薬草として用いられてきた食材。医学の父、ヒポクラテスは「神経が疲れたならセロリを薬とせよ」と言い、独特の香り成分である「アピイン」に神経を鎮める効果があることがわかっています。

〇野菜・果物
ストレスのかかった状態になると、抗ストレスホルモンであるアドレナリンが分泌されます。野菜、果物に含まれるビタミンCは、このホルモンの合成のために必要です。ビタミンCはストレスによって、体外に排出されやすくなるので、ストレスの多い人ほどきちんととる必要があるといわれています。

〇貝 類
ストレスによって消費されやすい、亜鉛やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルをバランスよく含んでいます。アミノ酸の一つであるタウリンが豊富で、タウリンには、体のバランスを保ち、自律神経の働きを整える作用があります。

〇ココア
独特のほろ苦さの素となっているテオブロミンという成分に自律神経を整える作用があります。

〇牛 乳
アミノ酸の一種であるトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンは、心に安らぎを与えるセロトニンという脳内ホルモンの材料になります。牛乳中のカルシウムは、吸収の良い形となっており、神経のいらだちを抑える作用をもち、イライラ解消に効果を発揮します。

〇バナナ
バナナに含まれる成分のビタミンB6とトリプトファン。ビタミンB6は、トリプトファンがセロトニンに合成される為に必要です。脳の唯一の栄養源である糖質を豊富に含んでいます。他にもトリプトファンは魚、肉、大豆製品、卵、ナッツなどにも含まれます。

ストレスと上手く付き合って健康を保つ為には、必要な栄養素をしっかり摂り、ストレス・疲労を感じたら、休息、睡眠をとり、体を休めてあげることが必要です。たくさん食べてたくさん寝る・・・それは無理だとしても日々の食事内容から改善してみてはいかがでしょうか?