東京国際フォーラムにて 総合医療機器フェアへ
先日、東京国際フォーラムにて開催された、メディセオ総合医療フェアに行ってきました。
訪れたブースは最新の調剤機器等を取り扱っている場所で、その中でも気になったのは、レセコンと連動した全自動調剤機器でした。それ以外にも監査機器も充実しており、一包化された物を自動的に監査する機器や、施設業務などで発生する薬包綴じ作業を効率化する機器などがありました。この展示会を通して感じた事は、薬剤師が現在行っている対物業務は、今後この様な全自動調剤機器に代替えされるので、その分対人業務にしっかりと力を入れない薬局は今後淘汰されていくという事を実感しました。
エース薬局上藤沢店
吉川 保雄
入間市認知症地域支援
ケア向上研修会へ参加
現在、高齢化社会に伴い認知症患者は増え続けており、その数は2025年には700万を超えると推測されています。このように身近な人が認知症になることから今後、社会全体で支えていかなくてはいけません。現在調剤薬局での対応としては、薬での対応がほとんどだと思われますが、この抗認知症薬の対応だけでは限界があり、講演会では認知症患者とのコミュニーケーション技術を向上させる事が重要であることを説明されていました。こうした認知症患者に対するケアの技法として、ユマニチュードという技法があり、ひとつの例として認知症患者は、視界に入るものだけに集中しているため、背後から声をかけてしまうと、その声に驚いてしまい、それが続くことで怒りの感情が芽生えてしまいます。これを理解していないと、介護している家族は認知症が悪化してしまったという事で、ドクターに相談し、お薬が追加されてしまう状況が発生する事が多々あるそうです。こうした状況を防ぐには、しっかり相手の目を合わせてコミュニケーションをとることが重要だと説明されていました。
薬局で働くものとしては、どうしても薬の視点から患者に対することが多くなってしまいがちですが、今回の講演会とを通して、こうしたコミュニケーション技術を向上させる事は認知症患者のケアにとって大変重要であることをしっかり学べたと思います。
エース薬局上藤沢店
吉川 保雄